従業員持株会の制度を利用した方がよいかどうか
勤めている会社に
従業員持株会の制度があった場合
持株会に入るべきかどうか迷う人も多いと思います。
新卒で入社した会社にも持株会がありました。
今思えば、あの時始めていたら
ある程度の財産を築けていたかも(?)
と少々残念に思わなくもありません。
その後数回転職をしましたが
現在の会社にも持株会制度があることを
知ったのが昨年でした。
その少し前に同会社に
退職金制度がないことを知って
ショックを受けたこともあり、
「持株会ってどうだろう?」
と初めて興味を持ちました。
持株会加入を検討する時に知っておきたいこと
従業員持株会とは
従業員持株会とは
従業員が勤務先の会社の株式を購入する、
自社株を用いた資産形成の制度です。
仕組みは以下のようになっています。
従業員の給与や賞与から天引きされ
集められたお金を用いて、
各会社が契約を結んだ証券会社を通じて
共同で自社株が購入され、
各従業員の拠出金に応じて
買い付けられた自社株が配分されます。
企業側のメリットとしては
福利厚生を充実させることで
従業員の会社に対する信頼度を高め、
会社に協力的な株主を増やすことで
買収の抑止力になったり、
株価を安定させたり、
会社の発展のため設備投資等がしやすくなります。
そのため上場企業のほとんどで導入されています。
従業員にとってのメリット
従業員側としてのメリットとしては
- 給与や賞与から天引きされるため知らないうちに株数が増える
- 少額から投資ができる
- 奨励金が得られる場合がある
などが挙げられます。
特に貯金が苦手な人などは
強制的な天引きで資産形成でき、
運が良ければ、新卒入社後即加入た場合
50~60代になる頃には
一財産を築けている場合もあります。
株を購入する余裕なんてない!
という方でも、
1口1,000円から始められます。
また、従業員株主を増やすために
毎月の積立金に奨励金を支給する企業が
多くあります。
日本取引所グループが発表している
調査レポートによると
2021年の調査では
95%強の企業で奨励金が支給されており、
支給額は10%以上15%未満の企業の割合が
最も多いようです。
従業員にとってのデメリット
企業側のデメリットは割愛しますが、
従業員側のデメリットは持株会の注意点として
しっかり把握しておくことが大切です。
- 収入源が一つに偏ってしまうリスクがある
- 株価が下がるリスクがある
会社員でも収入源が複数ある方は
問題ありませんが、
収入源が会社の給料しかない場合
持株会に依存しすぎないよう注意が必要です。
会社の業績が悪化した際に
給与や賞与が下がると同時に
株価が下落する危険性もあります。
分散投資でリスク回避できるように
口数を考慮してください。
また、自社株の株価も変動しますので
絶対に資産形成ができる訳ではありません。
株価の暴落等で
普通預金口座にそのまま入れておいた方が
マシだったという結果になる場合もあり得ます。
持株会も立派な投資です。
投資はすべて自己責任であることを
理解した上で加入しましょう。
転職する場合購入した株はどうなるの?
安定した経営を続けている企業で
できるだけ長く、
できれば定年まで働きたい方は問題ないと思います。
しかし、個人的には
途中で転職することになったらどうなるのか
が一番大きな懸念点でした。
転職で退職することになれば
持株会は退会しなければなりませんが、
各会社が契約している証券会社の個人口座を
開設することで、保有株が移行されます。
100株以上あれば退職時に売却することも
できますし、退職後も購入した株式は
個人口座で保有し続けらます。
ただ、その精算方法や100株未満の扱い等
会社によって規約が異なると思うので
詳細は確認が必要です。
従業員持株会は毎月コツコツ積み立てるので
長期積立ての方が有利なことが多いかもしれません。
しかし、ひとまず奨励金などの恩恵を得て
100株以上の株主になり、退職後も保有し続け
売却するのに良いタイミングを待つのもありかと思います。
持株会にかかる税金は?
在職中でも売却して利益が出たら
通常のルール通り売却益に対して、
20.315%(所得税及び復興特別所得税15.315%、住民税5%)の税率が適用されます。
持株会により証券会社が計算してくれ
特定口座にて自動天引きされる場合と、
会社員でも確定申告が必要な場合があります。
また、配当金が出た場合
その都度税金がかかってしまいます。
そのため配当金は分配せず、
買い増しに回す持株会の方が多いようです。
従業員にとってはその方が
税金面でメリットが大きいと言えます。
忘れてはいけないのは、
奨励金には所得税がかかる点です。
例えば毎月10口10,000円積み立てていて
会社から10%の奨励金が出る場合
毎月11,000円分持株会で株を購入することになります。
その1,000円分は収入となり
給与と同様に所得税として課税されます。
毎月の収入としては少ないかもしれませんが
所得税は累進課税ですから
収入が増えれば税金も高くなります。
税率は課税される所得金額の区分
により決まるため、
奨励金で収入が増えることによって
区分が1つ上になってしまう場合は
その分税率が高くなってしまいます。
現在の所得金額が「~円から~円まで」の区分
ギリギリのラインである場合は
できれば「~円まで」に収まるよう
気を付けてください。
その他のチェックポイント
その他以下のような点を確認しておくと
いざというときに安心です。
☐ 退職しない場合でも途中で退会することが可能かどうか
☐ 自己都合により休会することが可能かどうか
☐ 途中で口数を変更することが可能かどうか
□ 在職中に保有している持株の売却が可能かどうか