経済指標
FP3級の試験でも勉強した内容を
さらに掘り下げて
FP2級合格のために知識を増やします。
GDP(国内総生産)
GDP(国内総生産)とは、
日本国内の経済活動により生み出された
財・サービスの付加価値の総計のことです。
その国全体の経済規模を示す経済指標です。
- 内閣府が四半期ごとに公表(年に4回)
- 生産(付加価値)、分配(所得)、支出(需要)の3つの視点で見ることができる
※生産=分配=支出(三面等価の原則) - 日本のGDP内訳では民間最終消費支出(50~60%)が最も高い
民間最終消費支出とは、家計による消費財への支払いのことを指します。
家計最終消費支出(新規の財貨・サービスに対する家計の支出)と対家計民間非営利団体最終消費支出(対家計民間非営利団体の産出額から商品・非商品販売額(中間消費+家計最終消費支出)を控除したもの)の合計です。
出典;カブドットコム証券 民間最終消費支出
2022年11月現在、
世界でGDP第1位はアメリカ、
第2位は中国、第3位が日本です。
GDPには日本企業が国外で生産した付加価値は含まれません。
経済成長率
経済成長率とは、
一国の一年間における経済規模の成長率のことです。
一般的にはGDP(実質GDP)の変動率(増加率)を示します。
- 名目GDP:GDPを時価で評価したもの(生産数量×市場価格)
- 実質GDP:名目GDPから物価変動の影響を取り除いたもの
上記より物価変動を考慮しないものを
名目経済成長率、
物価変動を考慮したものを
実質経済成長率と呼びます。
前年に比べて名目成長率がマイナスでも
物価が下落していれば、
実質経済成長率はプラスになることがあります。
景気動向指数
景気動向指数とは、
景気の状況を総合的にみるために
複数の指標を統合した経済指標です。
- 内閣府が毎月公表
- 企業における従業員の雇用状況や生産動向など景気に敏感に反応する指標を統合し、景気動向を把握・分析して将来の予測に役立てるもの
- 経済活動における代表的な指標を、先行・一致・遅行を示す3つの系列に分類して算出
- CI(Composite Index/コンポジット・インデックス)とDI(Diffusion Index/ディフュージョン・インデックス)の2種類があり、2008年からCIが公表の中心
景気動向指数の3指数
景気動向指数は景気に対して敏感に動く、
先行指数11、一致指数10、遅行指数9の
合計30の指標を統合して算出されます。
先行指数(11)
先行指数とは景気に対して先行して動く指数です。
一般的に一致指数に数か月先行するため
景気の動きを予測する目的で利用されます。
- 新設住宅着工床面積
- 製造業の実質機械受注
- 消費者態度指数
- 新規求人数(学卒を除く)
- 東証株価指数(TOPIX)など
一致指数(10)
一致指数とは景気とほぼ一致して動く指数です。
景気の現状把握に利用されます。
- 有効求人倍率(学卒を除く)
- 鉱工業の生産指数など
遅行指数(9)
遅行指数とは景気に対して遅れて動く指数です。
一致指数に数か月から半年程度遅行するため
事後確認に利用されます。
- 家計消費支出(勤労者世帯、名目、前年同月比)
- 消費者物価指数
- 完全失業率など
CIとDI
CI(コンポジット・インデックス)
CI(コンポジット・インデックス)は
景気変動の大きさやテンポ(量感)を
把握するための指標です。
- CIの一致指数が上昇⇒景気拡大局面
- CIの一致指数が低下⇒景気後退局面
景気動向の大きさやテンポ(量感)の把握が
より重要になってきたことにより、
2008年4月分以降、従来のDI中心から
CI中心の公表形態に移行しました。
景気のテンポ(量感)とは、
景気の山の高さや谷の深さ、拡張や後退の勢いのことを示し、DIでは計測することができません。
DI(ディフュージョン・インデックス)
DI(ディフュージョン・インデックス)は
景気の方向性や拡張の動きの
各経済部門への波及度合いを表す指標です。
- DIの一致指数が50%以上⇒景気拡大局面
- DIの一致指数が50%以下⇒景気後退局面
日銀短観
日銀短観とは、日本銀行調査統計局が
景気の見通しについて、四半期ごとに
企業に対して実施するアンケート調査のことです。
- 正式名は全国企業短期経済観測調査
- 日本銀行(日銀)が四半期ごとに発表(年に4回)
- 全国の主要約1万社の企業に対して、自社の業況や景気に対する経済状況、先行きの見通し等について調査したもの
- 金融政策の適切な運営に資することが目的
- 調査項目の中で業況判断DI(企業判断DI)に注目
業況判断DI(企業判断DI)
現状よりも3か月後の業況(景気)が
「良い」(よくなると思う)
と答えた企業の割合から、
現状よりも3か月後の業況(景気)が
「悪い」(悪くなると思う)
と答えた企業の割合を
差し引いて景気動向を分析します。
国際収支統計
国際収支統計とは、
外国と行った経済取引を記録・集計した統計です。
- 一定期間における居住者と非居住者の間で行われた対外経済取引を体系的に記録した統計
※対外統計取引とは、一国の財貨・サービス・証券等の各種経済取引、それらに伴って生じる経済資金の流れ等のこと - 国際通貨基金(IMF)が策定した国際収支マニュアルに従って作成されており、国際比較が可能
- 財務省と日本銀行が共同で発表
物価動向を見る指標
物価指数
物価指数(物価変動指数)とは、
ある分野についての総合的な物価水準を
指数で表したもので、物価動向を見る指標です。
消費者物価指数(CPI)と
企業物価指数(CGPI)の2種類があります。
例えば、原油や輸入小麦の価格変動は
業者間の取引価格にまず影響が出るため
消費者物価指数(CPI)より先に
企業物価指数(CGPI)に影響を与えます。
消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数(CPI)とは、
全国の世帯が購入する家計に係る
財とサービスの価値変動を表す指標です。
- 世帯消費動向指数と総消費動向指数から構成される
- 消費税も物価に含まれる
- 景気動向指数の遅行系列に採用されている
- 結果は各種経済施策や年金の改定などに利用される
- 指数計算に採用する品目とそのウエイトは5年に1回定期的に見直されている
- 総務省が毎月公表
企業物価指数(CGPI)
企業物価指数(CGPI)とは、
企業間で取引される財の価格変動を表す指数です。
- モノの値段に着目した指標
- 財に関する価格の集約を通じて需給動向を把握し、景気動向や金融政策の判断材料を提供することが主な目的
- 原油価格や為替の影響を受けるため、消費者物価指数よりも変動が激しい
- 日本銀行が毎月公表
通貨量を見る指標
マネーストック統計
マネーストックとは、
個人・法人・地方公共団体などが保有する
預金等を含む通貨の総量のことです。
- 世の中に流通している通貨量
- 国や金融機関が保有する通貨は含まれない
- 景気、物価動向、先行きを判断するために公表している指標
- 日本銀行が毎月公表