生命保険の項目においても
FP3級で学んだ知識を復習し、
FP3級の試験に必要な知識を追加していきます。
生命保険の基礎知識
復習:生命保険の基本事項
特に生命保険料の算定と構成は
FP2級でもよく出題されるので
しっかり覚えておきます。
- 予定死亡率が高くなれば保険料が高くなる
(死亡保険金が支払われる確率が高くなるため) - 生命保険では、予定死亡率が低くなれば保険料が安くなるが、個人年金保険では、予定死亡率が低くなれば保険料が高くなる
(年金支払い期間が長くなるため) - 予定利率が低くなれば保険料が高くなる
(予定利率は保険会社が見込む運用利回りであるため) - 予定事業費率が低いほど保険料は安くなる
生命保険の契約
復習:生命保険の契約
告知義務が不要なケース
生命保険には告知義務が必要ですが
無選択型保険には告知義務は必要ありません。
無選択型保険は健康上の理由などで
保険に加入できなかった人でも
審査なし、告知なしで加入できるためです。
ただし、そのため通常の保険より
保険料が割高になります。
保険料の払込猶予期間
保険料の払込猶予期間中に
保険金や給付金の支払事由(保険事故)
が生じた場合は、
未払い保険料を差し引いて
保険料や給付金が支払われます。
保険金減額
保険金減額とは、
保険料払込期間の途中から
保険金額を減額して保険料を減らす方法です。
減額部分は解約扱いとなり、
解約返戻金があれば受け取ることができます。
自動振替貸付制度
自動振替貸付制度は、
保険会社が解約返戻金の範囲内で
自動的に保険料を立て替えて
契約を有効に維持させる制度です。
立て替え保険料には利息がつくため
後日、未払い分+利息の払込が必要となります。
自動振替貸付によって
立て替えられた金額は
生命保険料控除の対象になります。
契約者貸付制度
契約者貸付制度は、
解約返戻金の一定範囲内で
保険会社から融資を受けられる制度です。
返済には利息が発生します。
法人がこの制度を利用した場合
貸付金は借入金として負債に計上します。
生命保険の種類
復習:生命保険の種類
終身保険
終身保険は、
死亡・高度障害状態の保障が一生涯続き
解約返戻金が一定額まで増えていく保険です。
保険料の支払いには3つの方法あります。
- 一時払い
- 有期払い(一定期間で終了)
- 終身払い
払込み1回当たりの保険料の金額は
一時払いが最も高く、
終身払いが最も安くなります。
(女性の方が平均寿命が長く、死亡するまでに保険料の支払い期間が長くなるため)
利率変動型積立終身保険(アカウント型保険)
利率変動型積立終身保険は
アカウント型保険とも呼ばれ、
契約者が積立金部分を
アカウント(口座)から引き出したり、
一時金として積み立てたり、
保険内容を変更する際の
保険料に充当することができる保険です。
保険料払込期間満了時点で、
積立部分の積立金をもとに、
無審査で終身保険または年金受け取りに
移行することが可能です。
主契約の適用利率は一定期ごとに
見直されますが、
最低保証利率は設定されています。
無選択型終身保険
無選択型終身保険は
上記保険契約においても触れましたが、
告知や医師の診査が不要な保険で
保険料は割高です。
定期保険特約付終身保険
定期保険特約付終身保険は、
終身保険(主契約)の保障を保持した状態で、
定期保険特約により一定期間の保障を手厚くできる保険です。
終身保険(主契約)の保険料払込期間
と同じにして更新のない全期型と、
一定期間ごとに契約を更新する更新型があります。
更新型は更新時に診査や告知は不要ですが
更新ごとに保険料が再計算されて高くなります。
低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険とは、
保険料払込期間の解約返戻金が
通常の終身保険よりも低いため保険料が割安な保険です。
保険料払込期間経過後は
従来型の終身保険と同程度の解約返戻金額になります。
一時払変額終身保険
一時払い変額終身保険とは、
死亡保険金や解約返戻金が
運用実績に応じて変動する保険です。
一般に死亡保険金は最低保証されますが
解約返戻金や満期保険金は最低保証されません。
(商品・条件によっては最低保証されるものもあり)
養老保険
養老保険は、
死亡保障と貯蓄性を兼ね備えた
生死混合保険です。
- 解約返戻金は払込保険料総額を下回ることがある
- 高度障害保険金を受け取ると契約は消滅する
収入保障保険
収入保障保険とは、
掛け捨ての定期保険の一種で
被保険者が死亡・高度障害となった場合
年金として毎月定額の給付金が受取人に支払われる保険です。
一時金で受け取る場合は
年金で受け取るよりも総額が少なくなります。
老後の生活資金の準備には不向きです。
老後の生活目的であれば個人年金保険、
病気やけがで仕事ができなくなった場合の
収入減に備える目的なら所得補償保険が適切です。
収入保障保険には以下の2つのタイプに分けられます。
確定年金タイプ
確定年金タイプは
保険期間中、被保険者がいつ死亡しても
一定期間年金の支払いが確保されます。
加入直後でも満了直前でも
死亡時期は影響しません。
歳満了年金タイプ
歳満了年金タイプは
一定期間を満期として
満期までの期間に応じた年金が支払われます。
つまり、被保険者が死亡した時から
保険期間の終了時点まで
年金が支払われることを意味し、
例えば、被保険者が保険期間満了の
1年前に死亡した場合は1年分しか保険金が支払われません。
最低保証を設けている場合もあります。
個人年金保険
個人年金保険の年金額は、
契約時に定めた基本年金、
年金支払い開始前の配当金を原資とする増額年金、
年金支払い開始後の配当金を原資とする増加年金の合計となります。
また、保険料支払い期間終了から
年金の支払い開始までの一定期間を
年金運用の据え置き期間にできます。
据え置き期間を長く設定するほど
運用益が上積みされて年金を増額できます。
被保険者が年金受取開始前に死亡すると
遺族には既払込保険料相当額の死亡給付金が支払われます。
終身年金
終身年金は被保険者が生きている限り
年金が続くため、
一般に寿命が長い女性の方が受け取る期間が長くなり
保険料が高くなります。
保証期間付終身年金
保証期間付終身年金には
基本年金額が毎年一定の定額型、
定められた時期から増加する逓増型があります。
夫婦年金
夫婦年金は夫婦のどちらかが生きていれば
年金を受け取ることができます。
同額の年金原資の場合、
夫もしくは妻だけを被保険者とする
終身年金よりも毎年の年金額は少なくなります。
定額個人年金
定額個人年金は一般勘定で運用され、
定められた利率で運用するため
契約時に年金額(年金原資)が確定します。
死亡給付金は払込保険料相当額が
最低保証されています。

