債券のリスクと格付、価格変動と金利

2級FP技能検定

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債券のリスク

債券の主なリスク

価格変動リスク(金利変動リスク)

価格変動リスクとは、
市場金利の変動に伴って
債券価格が変動するリスクのことです。

市場金利と債券の価格・利回り
市場金利 債券価格 債券利回り
上昇 ↑ 下落 ↓ 上昇 ↑
下落 ↓ 上昇 ↑ 下落 ↓
長期国債の利回り

長期国債の利回りは
長期金利の指標となっているので、
長期国債の利回りが下落すると市場金利は下落します。

短期債・中期債・長期債

金利上昇局面では
債券価格は下落するため、
短期債・中期債・長期債を均等に保有するより
金利の影響を受ける期間が短い
短期債を中心に保有する方が適切といえます。

固定利付債と変動利付債

固定利付債と変動利付債では
固定利付債の方が
金利変動に伴う債券価格の変動が大きくなります。

残存期間と債券価格の変動幅

他の条件が同じであれば
残存期間が長い債券ほど
金利の変動の影響を受ける期間が
長くなるため、価格の変動率は大きくなります。

残存期間 債券価格の変動幅
長い 大きい
短い 小さい
表面利率と債券価格の変動幅

他の条件が同じであれば
表面利率の高い債券ほど
市場金利の変動幅が、クーポンの利率に
占める割合が低くなるため、
金利変動に対する価格変動率は小さくなります。

表面利率 債券価格の変動幅
低い 大きい
高い 小さい

信用リスク(デフォルトリスク)

信用リスクとは、
発行体の財政状態の悪化などにより
債券の利子および元金の一部または全部を
支払い期日通り返済できない状態
(債務不履行)に陥るリスク
のことです。

デフォルトリスク、債務不履行リスクともいわれます。

信用リスクと債券価格・利回り

信用リスクが高いほど信頼度が低く、
欲しがる人が少ないので購入価格が下がり
利回りは上がります。(ハイリスクハイリターン)

信用リスクの増加・低下に伴い
債券価格や利回りは下記のように動きます。

信用リスク 債券価格 利回り
増加 ↑ 下落 ↓ 上昇 ↑
低下 ↓ 上昇 ↑ 下落 ↓

カントリーリスク

カントリーリスクとは、
国の政治や経済情勢の変化等により
損失を被ったり、資金回収が不能になるリスクのことです。

例えば、
大量の国債の発行が
債券価格の下落につながるのはカントリーリスクです。

また、外国政府が日本国内で発行する
円建て外債(サムライ債)には
円建てのため為替変動リスクはありませんが
カントリーリスクが存在します。

流動性リスク

流動性リスクとは、
債券の取引量が少なく、
希望する売却価格で売却できなかったり
希望するタイミングで売却できないリスクのことです。

例えば、
公募で発行され不特定多数の投資者が
保有する債券は、市場の流通量が多く
取引が成立しやすいため流通性が高いと言えます。

しかし、取引量が少ない債券は
売却したい時にできない流動性リスクが生じます。

期限前償還リスク

期限前償還リスクとは、
期限前償還により予定運用利益が
確保できなくなるリスクのことです。

例えば、
時価がオーバーパー発行の債券が
期限前償還されることになると、
償還差損が発生するまでの期間が
短くなってしまうため、
債券価格の下落につながります。

債券の格付

債券の格付とは、
債券自体や債券の発行体の信用評価
の結果を示したものです。

債券の信用リスクは
民間格付機関と呼ばれる信用格付け業者
が行った格付を目安にしています。

最も信用力の高いものから
AAA>AA>A>BBB>BB>B…
というように格付されます。
会社によっては+評価が追加されている場合もあります。

AAAが最も信頼度が高く、
Dが最も信頼度が低くデフォルト(破産)を示します。

また、BBB(トリプルビー)とBB(ダブルビー)の間を格付等級の区切りとして、以下のように判断されます。

BBB以上(BBB<A<AA<AAA):投資適格
BB以下(BB>B>CCC>CC>C>D):投資不適格
格付が引き上げられると
債券価格が上がって利回りが低下します。

投資適格債券と投資不適格債券

投資適格債券

BBB以上の投資適格債券は、
信用リスク(デフォルトリスク)が低く、
信用力が高いことから、
債券価格が高く、利回りが低いのが一般的です。

投資不適格債券

BB以下の投資不適格債券は、
信用リスク(デフォルトリスク)が高く、
信用力が低いことから、
債券価格は低く、利回りが高いのが一般的です。

投資不適格債券のことを、
非投資適格債券、ハイ・イールド債券、
ジャンク債券ともいいます。