外貨建て金融商品と為替レート
復習:外貨建ての金融商品
外貨建て金融商品では、購入時より
円安になれば投資利回りは上昇し、
円高になれば投資利回りは低下します。
例)
1ドル120円時に購入⇒円安で1ドル150円に売却⇒30円分の差益発生
外貨預金
預け入れ時に為替予約を付した場合は、源泉分離課税の対象となる
為替(先物)予約取引
為替(先物)予約取引とは、
将来の為替レートを決めておき
為替相場の変動で基準価額が変動しないよう
設計されている取引です。
リスクヘッジが付加されている分
円換算での利回りは
外貨預金の表面上の金利よりも低くなります。
円高予想なら為替ヘッジあり
の取引を選びます。
例)
- 為替先物予約を締結していない外貨定期預金の満期時の為替レートが、預け入れ時の為替レートに比べて円安になれば、当該外貨定期預金に係る円換算の投資利益は向上する
- 外貨定期預金の預け入れ期間中に為替先物予約を締結し、満期時に為替差益が生じた場合、当該為替差益は雑所得として総合課税の対象となる
外貨建てMMF
外貨建てMMFとは、
ファンドの国籍が外国にあり
外国の法律に基づいて設定される投資信託の一種です。
- 外貨建てMMFの取引には、外国証券取引口座が必要
- 外貨建てMMF、MMF、MRFは毎日決算が行われ、月末最終営業日に元本超過分が分配金として再投資される
- 買った翌日から換金可
- 外貨預金に比べると為替手数料は低く、利回りが高め
- 売却・償還差益は為替差益も含め譲渡所得として20.315%の申告分離課税が適用される
- 信託財産保留額は徴収されない
外国債券
- 外国債券の取引には、外国証券取引口座が必要
- 日本では外国債券を含むほとんどの債券取引は、取引所取引よりも店頭市場での相対取引(店頭取引)が中心
外国債券の種類
| 円建て外積 | 払込み・利払い・償還が円建て |
| サムライ債 | 外国の発行体が日本国内で発行する円建て外積 |
| 外貨建て外債 | 払込み・利払い・償還が外貨建て |
| ショーグン債 | 外国の発行体が日本国内で発行する外貨建て外積 |
| 二重通貨建て債 | 払込み・利払い・償還に複数の通貨が用いられる外国債券 |
| デュアル・カレンシー債 | 購入代金の払込みと利払いは円で、償還を外貨で行う債券 |
| リバース・デュアル・カレンシー債 | 購入代金の払込みと償還は円で、利払いを外貨で行う債券 逆二重通貨建て債ともいう |
外国債券の課税
| 利子(利息) | 売却・償還差益 | 損益通算 | |
| 特定公社債 (国債・地方債・外国債・上場公社債など) |
利子所得 申告分離課税または申告表 源泉徴収率:20.315% |
譲渡所得 申告分離課税 |
上場株式等と損益通算可 |
| 一般公社債等 (私募公社債など) |
利子所得 源泉分離課税 |
一般株式等の譲渡損益と損益通算可 |
外国株式
外国株式とは、
外国の企業が発行している株式です。
取引には外国証券取引口座が必要です。
外国株式の取引
外国取引(海外委託取引)
外国の取引所に上場している
外国株式を取引します。
円または外貨での決済ができます。
(入出金は原則、円)
国内委託取引
国内証券取引所に上場されている
外国株を円で取引します。
国内店頭取引
証券会社が保有する、外国の取引所に
上場している外国株式を国内で取引します。
円または外貨での決済ができます。
外国株式の課税
- 売却益は譲渡所得(申告分離課税)
- 特定口座(源泉徴収あり)の利用可
- 配当金は配当所得(源泉徴収)
ただし、配当金控除の適用はなし、外国税額控除の適用はあり
株価の値幅制限
国内証券取引所における株式取引では
株価が大幅に変動すると、
投資家に不測の損害が発生する
可能性があるため、
ストップ高やストップ安といった
株価の値幅制限があります。
一方、ニューヨーク証券取引所には
サーキットブレーカー(株価が異常な際に
売買停止させる制度)があり、
値幅制限はありません。

